「外道王｣

AFFIXTUER

■聖暦７９９年春　帝都　外道王１５歳、奴隷１３歳

「ちっ、大したのがいないノリよ」
拙者はノリオ・ゲイトと申すノリ。
今日は親父に連れられて貴族のサロンなんかに来てやっているノリ。
本当は興味なかったノリが親父がうるさいので仕方なく来てやったノリよ。
つまんない事を抜かす貴族連中の相手はバカバカしかったノリ。
だから拙者は拙者の趣味で使えそうな女の子を物色していたノリ。
ん？どんな趣味ノリか？って聞きたいノリか？
お前ごときに分かるとは思えないノリが拙者は優しい良い人間ノリ。
特別に教えてやるノリ。まあ理解できるとは思えないノリが。

そう拙者は自分より年下の女の子を獲物に狙うノリ。
他の友達はボイーンバイーンの年上が良いと言うがまだまだガキだノリ。
拙者は無垢で何も知らない従順な可愛い女の子を拙者の言う事を聞く奴隷に調教するのが趣味ノリ。
これは貴族でも上級貴族でしか行われていない高尚な趣味ノリ。
拙者はそこらのガキとは違うノリからこんな高尚な趣味を持っているノリよ。

しかし、社交界というのは何も知らされずに養殖された可愛い女の子が山のようにいる宝箱だと思っていたノリが今日ははずれだった見たいノリ。
拙者より若い女の子はあんまりいないノリ。
おまけに可愛さで考えると拙者が相手をしてやるレベルの顔はいないノリよ。
…と思っていたらいたノリ。
今まで取り巻きに囲まれていたせいか気がつかなかったノリがちょうど拙者より２，３歳年下で大人しそうな可愛い女の子ノリ。あれに決めたノリよ。
ちょうど、疲れたのか壁際で休んでいるノリ。…すぐ横の窓から外に出れば気づかれずに暗闇に連れ込めるノリ。
一回恥ずかしい目にあわせればもう拙者の言う事を従順に聞く雌奴隷の出来上がりノリよ。
今飼ってるそこらの街娘にはもう飽き飽きしていたところノリ。絶対にモノにするノリ。

拙者は少女に近づくと奴隷に対してと考えると破格の扱いで挨拶してやったノリ。
奴隷は素直に拙者にその可愛い顔を向けて挨拶したノリ。
スカートをつまんで少し上げながら会釈する女の子に拙者は苛立ちを覚えたノリ。
どうせ上げるなら全部めくってみせるノリよ。
まあいいノリ。バカな奴隷にはじっくりとご主人様への礼儀を後でゆっくり教え込んでやるノリ。
「ちょっとすぐそこで面白い遊びをしないノリか？」
少し考えこもうとしたのですぐに手を取って引っ張って窓から出たノリ。
拙者は油断なくホールを見ていたのでだれにも気づかれずに出ることが出来たのは分かっていたノリ。
奴隷はちょっと困った顔をしたが素直についてきたノリ。よしよし奴隷は素直が一番ノリ。
ホールのある建物からすこしはなれた所までつれてくるとさすがに不安になったのか奴隷が生意気にも口答えしてきたノリ。
「・・・様。どこまで行くのでしょうか？私…お父様に叱られてしまいます。」
拙者はそろそろころあいと思ったので振り向きざまに拳を奴隷候補の腹に叩き込んだノリ。
あんまり強くしてキズになったら見た目が悪くなるので手加減したノリがただの奴隷には十分に通用するものノリ。
奴隷はすぐに気絶したノリ。さあ、ここからが拙者の腕の見せ所ノリ。
まずは今日のところは服を破くとバレてしまうかも知れないノリからとっとと脱がすノリ。
シワになって後から咎められても問題なので綺麗にたたんでおくノリ。
本当は縛って泣き叫ぶのを無理やり剥いていく方が後々の調教にいいノリが相手は貴族ノリ。
慎重にいくノリよ。
しかし…服を脱がしてからじっくりと見ると、キズ一つないキレイな身体ノリ。
この無地のキャンパスに拙者の証を刻んでいけると思うともう堪らないノリよ。
下着は破いてもバレないノリからそのままにしておくノリ。
あとは騒ぐと面倒なので轡と掛けて、手足をしばっておしまいノリ。
もちろん植木をつかって大きく身体を開いて固定するのが職人の技の見せ所ノリよ。

あんまり時間も無い事ノリ。ピシピシと頬を叩いて起こすノリ。
もちろん拙者も脱いで叩くのは拙者の肉棒でノリ。
うぅ。軟らかくていい感じノリ、このままフェラでもさせたいノリ。
でも我慢ノリ。最初が肝心だノリよ。
「うっ…う〜ん……いっ…痛い………えっ…えっ…なに…」
どうやら気づいたようノリ。
目の前の拙者の肉棒を見て驚いた後、自分が下着姿で身体を開いて固定されてるのに驚いているみたいノリ。
轡のおかげで大きな声は出せないからいいノリがまったく奴隷はもの分かりが遅くて困るノリよ。
「気づいたノリね。今から（拙者にとって）楽しいことをたっぷり教えてやるノリ」
自分の格好が気になるのか真っ赤に頬を染めてモジモジしながら拙者を恐ろしげに見ているノリ。
いい感じノリ。大人しそうなだけあって暴れたりしないみたいノリ。
拙者は時間もないノリなので最初から飛ばしていくことにしたノリ。
隠し持っていたナイフを取り出すと奴隷の目の前でちらつかせるノリ。
「はじめに言っておくノリ。もしこれから拙者の言う事に逆らったら…コレをお前のおまんこに突っ込んでぐちゃぐちゃにしてやるノリ。一生使い物にならなくしてやるノリ。分かったノリか？」
ぺたぺたとナイフの腹で軟らかい頬を叩くとサーっと青ざめてコクコクうなずいたノリ。
うんうん良い感じで物分かりが良いノリね。
「それではいくつか言いつけをするからちゃんと覚えるノリよ。これからは決して騒がない暴れない事を約束するノリ。そして拙者はお前のご主人様ノリ。ご主人様と敬って言う事はなんでも聞くノリよ」
奴隷は涙を浮かべながらうなづいたノリ。拙者は軽く後が残らない程度に平手を打ったノリ。
「ご主人様に対して礼儀がなってないノリ。ちゃんと敬いを忘れずに返事するノリよ」
奴隷は泣き出したが拙者がナイフを上げようとしたのに気づくとすぐに言うとおりにしたノリ。
「…ひっ…く……分かりました…ごっ…ご主人さ…ま…」
うんうん、泣いた顔もとってもそそるノリよ。はやくハードな調教をしてやりたいノリ。
「よしよし、奴隷は素直が一番ノリよ。ご褒美に下着を全部取ってやるノリ」
奴隷は一瞬声を出そうとしたみたいノリがナイフを見て口を閉じたノリ。
どうやら賢いみたいノリ。思ったより調教は楽かも知れないと思ったノリ。
「ごっ…ご主人様……な…何故…私にこんな…こんな事をするんですか…？」
許可なく喋る奴隷にもうちょっと礼儀を教えてやろうと思ったノリが拙者は根が優しいので教えてあげるノリ。
「拙者がお前を気に入ったからノリ。なんの苦労もしてないような貴族の女を奴隷にして言う事聞かせたいと前々から思っていたノリ」
拙者の説明を聞いて奴隷は泣き始めたノリ。選ばれた事を光栄にでも思って嬉し泣きノリか。かわいい奴ノリ。
「しかし拙者の許可なく喋ったノリね。罰を与えないといけないノリ。…そうだノリ。下着は破いてしまう事にするノリ。」
もちろん最初から破くつもりだったノリがこう言った方がより効果的ノリ。
赤くなったり青くなったりする奴隷の顔色を楽しみながら拙者はナイフをまずはブラジャーの左の肩紐に入れたノリ。
プツッ…
１２，３にしてはちゃんと膨らんでいるとは言ってもそんなに大きいわけでもないのでいきなりポロリとはいかないノリ。
奴隷は顔を真っ赤にして目を閉じているノリ。
「駄目ノリよ。ちゃんとご主人様のご褒美と罰をしっかりと見るノリ」
奴隷は拙者の言い付けどおりに目を開けると涙を滲ませながらナイフの動きを見たノリ。
次は右の肩紐が切ったノリもう支えるモノはなくなったノリ。ちょっと引っ張れはピンクの淡い蕾が目の前に出てくるノリ。
「いよいよお前の恥ずかしいところを拙者に見せる時ノリよ」
拙者は胸の谷間の部分を引っ張って下にナイフをいれるとちょっとずつ引き上げていってピリピリと斬っていったノリ。
奴隷は堪らないほど悲しげな眼をしながらブラに入っていく切れ目をじっと見ているノリ。くぅ〜たまらんノリ。
プツン…
ついに布地を全部きり咲かれたブラは二つに分かれて落ちたノリ。
暗闇に浮かぶ白い上半身。成長しきってない幼さを残したラインに思っていたより発育が良いオッパイがついているノリ。
これならオッパイでも多少は楽しめるノリ。
二つのオッパイの真ん中についてる乳首も思った通り誰にも汚されていない淡いピンクだノリ。
奴隷は顔を真っ赤にして横を向いてしまっているノリがちゃんと言い付けを守って瞳は開いているノリ。
羞恥に染まって顔だけじゃなくて白い肌もほんのりピンク色になってきたノリよ。
それに恥ずかしいのを耐えているのか身体がすこし震えていてオッパイも揺れているノリ。
すごいそそる光景ノリ。しかしまた泣いているノリ。よく泣く奴隷ノリ。その涙がまた良い感じノリ。
拙者が口に出して感想を言うと顔を下に向けてしまったノリ。ここで一押ししておくノリ。
「ご主人様がせっかく感想をいってやったノリよ。ありがとうとも言えないノリか？」
奴隷は顔を下に向けたままだったノリが「ありがとうございます」とちゃんと言ったノリ。
そろそろ理性が壊れてきているハズノリ。
精神崩壊一歩手前まで攻めて自我とか理性とかを取り払って拙者の言う事を聞かなければならないと暗示をかけるノリよ。
腕が鳴るノリ。
ちょうどうまい具合に緊張のせいかピンクの乳首が勃ってきたノリ。下は後のお楽しみにしておっぱいで遊ぶノリよ。
「おや？奴隷の分際で勝手に変な事考えていたノリか？乳首がえっちに勃ってきているノリ。お仕置きだノリ」
奴隷は自分の乳首をみて信じられないっと言った顔をした後もう茹で上がったタコみたいな色になったノリ。
よーく思い知らさせる為に拙者は可愛い乳首をつまんでこねくり回してやったノリ。
「…あぁっ！…いっ…痛い…痛いです…ひっ…い…たい…許して…下さい…あぅ…」
奴隷は痛がるばかりノリが拙者はたっぷり弾力を楽しんだノリ。次第に刺激に反応してどんどん大きくなったノリ。
「痛い痛いといいながらホントはもっとして欲しいノリね。どんどんえっちに大きくなるノリよ」
神経に直接響くような激痛に奴隷の心もボロボロになってきたようノリ。
息も絶え絶えになって、拙者の言葉にもあまり反応しなくなったノリよ。
「どうしたノリ？ご主人様に罰を貰ったら言う事があるはずノリ」
拙者はきちんとさらに追いつめていくノリ。
奴隷はもう考え無しで拙者にお礼を言ったノリよ。
「そうノリ。お前は拙者の奴隷ノリ。何をされても感謝の気持ちを忘れずにお礼を言うノリ」
ムチだけでなくてたまにはアメもやるのが良いご主人様ノリ。
拙者は優しく乳首をさすりながら乳房をもみあげてあげたノリ。
さっきの刺激で敏感になってる乳首は柔らかタッチにも敏感に反応するノリ。
奴隷は乳首から走るさっきとは少し違う刺激にピクッピクッと身体を引きつらせたノリ。うーん楽しいノリ。
明らかに羞恥とは違う感じに色っぽく頬が染まってきたノリよ。
普通ならこうはいかないノリが今までの想像を越える状況に心が麻痺しているから簡単に受け入れると言う事ノリよ。
さて、ボーとしている間にいよいよ下の花園と蕾を楽しむ事にするノリ。
「さあ、下のパンツも破いてやるノリ。感謝するノリ」
奴隷はまた素直にお礼を言ったノリよ。聞こえてくる言葉の意味が分からなくなってるようノリ。
今回はあっさりと左右の腰の部分を切り裂いて一気に布地を取ったノリ。
足を大股開きで固定してるからばっちりと全てが拙者の目の前にご開帳ノリ。
…ふぅ〜、きれいなワレメだノリ。後ろのアヌスもきれいだノリ。この奇麗な玩具が全部拙者のモノで自由に出来ると思うと笑いが止まらないノリよ…
残念なのはバージンを奪うと誰かにバレルかもしれないって事ノリ。貴族ご令嬢だからその辺りから家にバレて探られたら拙者の命運もそこまでノリ。
でも拙者はガキではないノリ。前の穴が使えければ他の穴で楽しむだけノリよ。
だけどせっかくだからたっぷり味わう事にして指をワレメの左右に当ててゆっくり開いていったノリ。
「痛…い……えっ…いやぁ……や…止めて…」
誰にも触れた事の無い場所だけに触られた驚きで正気に戻ったみたいノリ。
うーん、かわいいピンクの花びらを思うがままにむさぼろうと燃えているところなのにうるさい奴ノリ。
ここらでビシッとご主人様に逆らうとどうなるか教えてやるノリよ。
「オイッ！何回言ったら分かるノリか？ご主人様のやる事は何でも感謝して逆らうなノリ！」
まだ小さくてワレメに埋もれてるクリトリスの辺りをきつく指ではじいてやったノリ。
奴隷は小さく悲鳴を上げてビクンと背筋を伸ばしたノリ。見事命中したようノリね。
「また感謝の言葉を忘れているノリ。どうやらお前は奴隷にするほどじゃないノリね。こいつでおまんこをぐちゃぐちゃにして捨てるノリ」
拙者はナイフを振り上げて奴隷のおまんこ目掛けて一気に振り下ろしたノリ。
奴隷の顔が一気に青ざめて恐怖に歪む様を見た拙者は逆手にもったナイフの刃を手前に引いて柄の部分でワレメのクリトリス辺りをきつく叩いたノリ。
「ヒッ！！…………あっ！…あっ…いやぁ…いやぁぁぁぁぁ…」
奴隷からは何が当たったのか見えないいようにしたノリ。
だからクリトリス辺りへの衝撃で恐怖が臨海を越えたみたいノリ。
奴隷はあっさり失禁したノリ。
一度流れ出したのを止めるのは難しいノリ。奴隷のワレメから黄金水が放物線を描いてビチャビチャと音を立てて地面を濡らしていったノリ。
「ひっ…ひっく…なんでも…ひっく…聞きます……ひっく…言う事…聞きますから…許してください…ひっ……ご主人様…ひっく…痛くしないで…」
くっくっくっ、あっさりだ堕ちたノリ。やっぱり箱入り娘は簡単だったノリ。
これで当分は楽しめるノリよ…。
とりあえずここで終わるのももったいないのでその後は表も裏もたっぷりと楽しんだノリ。
奴隷はもう拙者の言う事は何でも聞くようになってたので思い出に残る有意義な時間だったノリ。
最後はノーパンノーブラで帰してやったノリ。奴隷の恥ずかしげな顔がそそったノリ。

そしてそれからは帝都に来るたびに奴隷を呼び出したり奴隷の屋敷に忍び込んだりして存分に拙者の言う事を聞かせたノリよ。
拙者のキライな貴族の代表みないな家の女が拙者に跪いてなんでも言う事を聞くのを見るのはホントに楽しかったノリ。
拙者は奴隷を喜ばせる趣味は無いのでたっぷり奉仕させてはご褒美にたっぷり苛めてやったノリよ。
良く言う事を聞く奴隷になったノリがいつまでも恥ずかしがったり嫌がったりするので苛めるのがとても楽しかったノリ。
まあ、あれはきっと嫌がるともっと苛めてもらえると思っての演技ノリね。拙者にも演技と分からないぐらいだったノリから許してやるノリ。
でもいつまでも楽しい時は続かないノリよ…。


■聖暦７９９年秋　帝都　外道王１５歳、奴隷１３歳

「飽きたノリ」
今日は奴隷の部屋に泊まりこみで遊んでいた拙者は急に思ったノリ。
３回ほど奴隷のアヌスに聖液を注いでやった後に口で後始末をさせている時の事ノリ。
あいかわらず痛がるフリでもっともっととねだる奴隷を見た時に思ったノリ。
なんだかいつも通りで面白くないノリと…。
そう考えたとたん今まで奴隷が泣きながら隷属する姿を楽しめなくなったノリ。
奴隷は口で拙者の肉棒をいとおしそうにきれいになめ上げながら次の言葉を待っているノリ。
でもその眼はあいかわらずもっといじめてと怯えの色を浮かべているノリよ。
…いつも同じノリよ。この奴隷はいつも拙者に怯えるフリしかしないノリ。
だから飽きたと拙者は思ったノリ。まあ奴隷のせいノリよ。拙者は何も悪くないノリ。
だから捨てる事にしたノリ。
「もうお前は用済みノリ。ご主人様を満足させられない奴隷は捨てるだけノリ」
信じられないと言った表情を奴隷は浮かべたノリがもう遅いノリよ。
奴隷は俯いてどう言えば拙者に捨てられないか必死で考えているノリ。
バカ奴隷ノリ。ご主人様が奴隷の言う事など聞くわけ無いノリね。
「お前は奴隷としては最低ノリ。全然面白くないノリ。奴隷として価値がこれっぽっちもないノリね」
最後に拙者は奴隷に説明してやったノリ。拙者がどれほど立派な奴隷にするために努力したのか？
そしてバカ奴隷がどれだけ無能で拙者の失望をかったのか。
奴隷は泣くしか能がないのでまた泣いたノリ。ああっうっとおしいノリ。
拙者は自分の服を奴隷に着付けさえると蹴りをいれてやったノリ。
だらしなく股を開いて転がった奴隷のアヌスから拙者の聖液がトロリとたれたノリ。
「まったくこんなバカ奴隷に注いでやるなんで拙者もどうかしていたノリ」
言うだけ言ってちょっとスッキリした拙者は窓から出て行くノリ。
「そうだ、今度どこかであっても赤の他人ノリ。ご主人様なんて慣れなれしく呼んだら殺すノリよ？」
最後に奴隷に一瞥をくれてやると、また泣いていたノリ。


■聖暦８０２年　蒼海都市エウリア　ノリオ１８歳　ナルリィーナ１６歳

黒槍騎士団本部のある建物。一人の女性がある騎士を訊ねてきた。
「はじめましてゲイト子爵。テンオレン家の当主ナルリィーナです。」
ナルリィーナはノリオに貴婦人の礼をする。
「これはテンオレン伯爵家の美しきご当主か。俺はノリオ・ゲイトと申す黒槍の騎士だ。」
ノリオもまた騎士として貴婦人に対する礼をナルリィーナに返す。
しばらくお互いの紹介をすると、ナルリィーナが本題を切り出した。
「ゲイト卿を有力な騎士と見込んでお願いがあるのです…」
ナルリィーナの提案は黒槍騎士団にとって悪い話でなくノリオは協力する事を決めて約束した。
「それでは…よろしくお願いします」
打ち合わせが終ると終始柔らかい笑顔を絶やさなかったナルリィーナをノリオは馬車まで礼儀正しく送りだす…。
……………
ドサッ…馬車の中でナルリィーナは激しく疲労したように疲れきった顔で椅子に倒れ込んだ。
首元から小さいペンダントを取り出して握りしめる…。
その手はカタカタと小刻みに震えている…。その震えはいつまでたっても止まることは無かった…。
……………
一方ノリオはニコニコと笑っていた。
「テンオレン伯爵か…、悪くない話を持ってきてくれたな。早速ジュリアーヌ様に伝えるか」
ノリオは愛しいジュリアーヌに謁見する機会がうまく出来たのでウキウキ気分で皇女の元へ報告に急ぐ。
（…しかし…ナルリィーナか………更に綺麗になったな………）
ノリオの口元にそれまでの笑顔から想像できないゾッとする笑みが一瞬浮かんで消えるのだった。

＜おわり＞

■キャスティング・リスト

ノリオ・ゲイト／ＰＣ／黒槍騎士団の騎士（１８歳）
　独特の言い回しが狂言的ではあるがジュリアーヌに彫れている実力ある帝国騎士。

ナルリィーナ・テンオレン／ＰＣ／テンオレン家当主（１６歳）
　優しげな外見に似合わぬ実利的な策を持って黒光宮殿で中立派として活動する貴族。