スカラボ - 「Eternal Moon」
第４回ＳＡ：２月「コロッセオ」大会対戦コメント
■Ａ１Ｆ戦 ○レイ・サフィール ｖｓ ●サイ
深い、永遠に続くかと思えるような霧だった。
それは不意にひとりであることを思い出させる。
気配を集中して危険を察知しようとするものの、霧は全てを包み込み見えなくしていた。
■Ａ１Ｋ戦 ○アルスレーテ ｖｓ ●ファンチュン・リ
相手の最小限の動きは、ファンチュンの視界の中に必ず収まっていた。
ただ、誤算だったのは、それがあまりにも「動きのない動き」だったせいかもしれない。
それが瞬間で迫った時、ファンチュンは手を挙げた。
■Ａ１Ｌ戦 ○マック・ターナー ｖｓ ●システィス・クレイル
システィスの手が素早くマックの攻撃を封じようと動いた。
攻撃が繰り出すその腕に手を伸ばした時、マックの拳がそのままシスティスに向かって動いた。
どんっ！ という衝撃がシスティスの腹に響いた。
■Ａ２Ｃ戦 ○レイ・サフィール ｖｓ ●ファントム
深い、永遠に続くかと思えるような霧だった。
それは不意にひとりであることを思い出させる。
気配を集中して危険を察知しようとするものの、霧は全てを包み込み見えなくしていた。
■Ａ２Ｅ戦 ●マークス・ミラー ｖｓ ○ネストリア
マークスの鞭がネストリアの剣筋を捕えた。
互いの動きは柔と柔の流れ。それがどれ程レベルの高い戦いか、武を極めぬ者には判らないほどに。
マークスの腕にかかったネストリアの重さが、眼前で止まる剣の刃で物語っていた。
（流せない）
戦うものしか判らないその勝敗に、マークスは優雅な笑みを浮かべて手を引いた。
■Ａ３Ｂ戦 ○レイ・サフィール ｖｓ ●リュティア・ダルフェン
深い、永遠に続くかと思えるような霧だった。
それは不意にひとりであることを思い出させる。
気配を集中して危険を察知しようとするものの、霧は全てを包み込み見えなくしていた。
■Ａ３Ｄ戦 ○ジュダ・ネルンスト ｖｓ ●モルガーナ・ランツェッティ
（最初に様子を見すぎたようね）
後半で一気に畳み掛ける。
それがモルガーナの戦いのスタイルだった。
だが、それは判定に際して思いも寄らない結果を引き起こす。
（不本意だけど、甘んじて受けてあげるわ）
心でそう思いつつ、モルガーナは艶やかに笑ってみせた。
■Ａ４Ｂ戦 ○ネストリア ｖｓ ●ジュダ・ネルンスト
ネストリアの剣先が舞うようにきらめき、ジュダの喉元に当てられた。
「運が良かっただけさ」
そういって伸ばされたネストリアの手を取ることなく、ジュダは背を向けた。
■決勝戦 ●レイ・サフィール ｖｓ ○ネストリア
急に襲われる目眩と眠気をうち払うように、ネストリアの剣先がレイに向かって舞った。
ネストリアの魅せる剣が、吸いつけられたかのように相手の首筋へと当てられた。