「エタムン」アクアリィ・トゥデス／リア、コメントなど
■第１回■
■アクション
■リアクション：２２－Ａ
■コメント
「うらぁ！ この海賊どもめぇ！」
海賊歳トルローの場末の酒場で、酔っぱらいの冒険商人――″慈善の〟リヒター・シュテルベルクの声が、むなしく響いた。巻き込まれた人々との間で、店内では乱闘騒ぎが起こっている。
「でも、彼が荒れるのも、無理ないわよねぇ」
酒の入ったコップの片手に、避難したテーブルの下で囁いたのは、眼鏡をかけ煽情的な服を着た美女″魔女〟アクアリィ・トゥデスであった。
「はぁ、やっぱり、そんなもんっスか？」
その彼女に酒をつぎ足している″機械の腕〟をもつ男、シン・ラーヴィスである。
この場にいる３人は、今回ベドフォード要塞からの新型船輸送に、護衛として参加した異能者たちであった。しかし、結果は味方として紛れていた異能者と、敵の戦略、その他諸々の要因により、結果、新型船は奪われてしまったのである。
「そう。あたしだって正直、暴れたい気分。だってさ、一体全体。どの面下げて、アーサー・シュレイムに会えばいいっていうのよ、……ヒック」
大量の酒を飲まされトロンとした目つきになったアクアリィを、シンはしたり顔で見つめた。
「ささ、姉さん、そんなことは全て酒に流して、グーッといきましょう、グーッと」
ゴボゴボとコップに継ぎ足す。シンも同じ量を飲んでいるのだが、こちらは全くの素面である。
「シンさん、だっけ。あたしを酔わせて、どうにかしようなんて、古典的な手、今時……ガーッ」
いびきを立てて、アクアリィは眠ってしまった。心の内をほとんど見透かされ、シンはポリポリと頭を掻いた。強度の酒を、一気にあおる。
「こちとら、酔えない性質（たち）でね。オレだって、今回のことでは……ま、いい、やる気も萎えちまった。オレは先に退けるぜ、姉さんら」
眠りにつくアクアリィと、暴れているリヒターを横目に見つつ、シンは歓楽街へと姿を消した。
海賊都市トルローの夜は長い。戦いに傷ついた戦士たちの心を癒すには、十分なほどに。
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今回の新型船輸送の依頼は、失敗に終わりました。次回の皆さんの行動に期待します。
■感想＆その他
■第２回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
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■感想＆その他
■第３回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
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■感想＆その他
■第４回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
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■感想＆その他
■第５回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
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■感想＆その他
■第６回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
■コメント
●今回、アクションを検討した結果「22-A」にリアクション移動となりました。ご了承下さい。
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太陽が煌めく中、ソル・レオンの進水式が行われた。トルローのドックから海中に延びる２本のレール。その上に設置された台車の上に、蘇った魔導船がゆっくりを降りてくる。
そして。いよいよ……
――ザッブゥゥンン！
着水とともに作業に関わったものたち全員の拍手が起きる。アクアリィ・トゥデスにとって、最高の一瞬。
「出港準備！」
こうして魔導船ソル・レオンは、完全に復活を遂げたのであった。
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その日、静かに葬儀は行われた。アーサー・シュレイムの落ち込みようは、見るに耐え難いものがあった。
「アレックス……」
アクアリィも、ゆっくりと花を添えた。棺に収められたアレックスの遺体。完全に白い布で覆われたのは、その遺体に首がないからである。
「……あいつはオレをいつも励ましてくれた。あいつの軽口が、オレを何度も救ってくれた。……でも故人を悲しんでばかりでは先にはすすめない。まだオレたちにはやらなくてはならないことがある。あいつの無念を晴らすためにも……。エストーラをクラウザーの手から取り戻さなくちゃな……」
アーサー涙を流しながらも、しっかりと、意思を込めていった。
「さよなら、アレックス……」
棺が閉じられ、丁重に葬られると、アーサーは再びみんなの前に立ち、宣言するのだった。
「この哀しみを乗り越え、クラウザーを倒そう！それだけが、アレックスの弔いとなるだろう!!」
アーサーは再び、ファティマを目指し、出港することを決意するのであった。
■感想＆その他
■第７回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
■コメント
●「執事」を「メリルちゃん」と名付けました。
●「ザ・デス」は、完全に「死神」という扱いとなっています。つまり。現れた瞬間「死の波動」によって、周囲のものが死に絶えてしまいますので、召喚はできません。またザ・デスへの「上位変身」も認められません。
●首都解放への貢献に対し、エストーラ評議会よりボーナス功績点10点を獲得しました。
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「ご苦労さま、シャールカーン」
アクアリィが、演説を終え壇上から降りてくるシャールカーンを出迎えた。
「どうだった？」
「そうね……」アクアリィは、少し意地悪そうな笑みを浮かべて答えた。
「サクラがいたんでしょ」
「シー！ それは秘密だっていっただろ」
あわてて周りを見回すシャールカーン。アクアリィには、こんな不器用なシャールカーンが、ほんの少しではあるが、可愛く見えた。
「ふふふ……」アクアリィの、その少し皮肉そうな笑みをじっと見つめていたシャールカーンは、突然懐から出した小箱をアクアリィの小さな手に押し込んだ。
「これをやる！ 受け取ってくれ!!」
怪訝に思いながらも静かに開けるアクアリィ。中には、指輪がひとつ入っていた。
「……」その意味を悟ったアクアリィは、困ったような、嬉しいような、複雑な笑みを浮かべる。
「俺についてきて欲しい……俺は、例え自己の為でも、前向きに生きている、君を愛している」
シャールカーンは、アクアリィをじっと見つめる。これが精一杯、シャールカーン、一世一代のプロポーズであった。
■感想＆その他
■第８回■
■アクション
■リアクション：２１－Ａ
■コメント
シャールカーンにプロポーズの返事をしようとしたのですが、彼は現在行方不明となっており、できませんでした。現在、彼は「オーブルの森近郊」に新たな開拓都市を築こうとしているようです。
●太陽の獅子『ソル・レオン』
完全に感応石駆動機のみで航行する中型船。
太陽の出ているときに限り、わずかに浮遊し500レベルまでの物理・魔術・破壊ダメージを防ぐ鬣（たてがみ）型防護フィールド『ライト・メイン（光の鬣）』を展開（船腹を含む、前面から側面までをカバー）することができる。
その光の障壁を利用した、高速の突撃『ファイナル・ファング（無双牙）』は、数多の海賊たちの恐怖の的となっている。今のところ常勝無敗。
▼艦船データ
種別；大型突撃艇（中型船）
必要人員：登録者／船長／水夫50人
総搭載人数： 300人 砲門数：40門
速度：Ａ 旋回：Ｃ 耐久：Ｃ
荒波：◎ 無風：◎
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――パタパタパタ……
アーサーの周りを、天使と死神のぬいぐるみがグルグルと追いかけっこをしている。
「アーちゃん、聞いて、聞いて。ラーちゃんね、ラーちゃん、ヒドイの～」
アーサーの頭にしがみつき、グシャグシャと髪を引っ張る天使のぬいぐるみ――「陽の高位エーテル」ケーちゃん。
「ちがうの～。ごかいなの～」
そのケーちゃんの周りをフワフワと飛びながら必死に弁解する死神のぬいぐるみ――「陰の高位エーテル」ラーちゃん。
「ふう、どうなってんだよ、いったい……」
グニグニと顔をオモチャにされながら、アーサーは大きくため息をつくのだった。
■感想＆その他
■第９回■
■アクション
■リアクション：２２－Ａ
■コメント
「あんたって人わぁぁぁぁ！」
双子都市シャールカーンに今日もアクアリィのつっこみが入る。
－－ガッシャーーン！！
「ごめんなさぁぁぁーーいぃぃぃぃぃ……」
－－どっぽ～ん！
今日もシャールカーンは崖から海へとダイビング。最近では、日に１度の都市シャールカーンの名物と化していた。
「まあまあ、アクアリィさんも程々にしてあげなさいよ」
「そうそう、ちょっとぐらい他の女の人を見たからって……」
「まあ、それもこれも彼を愛してる証、なんですよねぇ」
市民の暖かい（？）声援を受け、アクアリィは顔を真っ赤にして館の中に引っ込むのであった。
「なにぃ、領主制廃止!?」
評議会の解散が行なわれたとき、シャールカーンにもこの通知はやってきた。
「おれは、ヤメン！」
そう主張するシャールカーン。
「でもねぇ、本当に大丈夫？ これからは選挙するらしいわよ？ ただでさえお荷物を抱え込んじゃった都市なのに、そんなこといってたら、やばくなるんじゃないの？」
アクアリィのちょっと心配そうな声。
「そんな時のために、おまえがいるんじゃないか」
ちょっと顔が真っ赤になるアクアリィ。シャールカーンはときどき、アクアリィを詰まらせる。
「……ま、まあね。私がいれば、その辺のごたごたは大丈夫。乗り切れるわよ……」
アクアリィはそういうと、シャールカーンに口づけするのであった。
第２次ファティマ動乱の物語は終結した。しかし、双子都市の今後の物語は、複雑に絡み合う人間関係のなか、アクアリィとシャールカーンふたりを中心に展開していくのは、間違いない。そう、新しい物語は今、始まったばかりなのだ。
■感想＆その他
ＬＶ３０／ノベル掲載
所属．シュレイム艦隊（なぜ？（笑））
称号．「ソル・レオン」艦長／魔女
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