| 日 | ＮＰＣ | 内容 |
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| 1 | シャロン | えと、今晩から、別の街のお話しをします。ダリル村東方の地下に眠るコナパという街のお話しです。この街は、「十字の街」という異名を持っていたそうです。総督府とか、政治の中枢部分がある中央区画から東西南北に細長い長方形の街区が延びていました。ただ、これらの街区同士はあまり交渉がなく、独立した街のようだった、といいます。 |
| 2 | エルファーシア | コナパが十字形の街になったのには理由があって、４つの種族が共存していたからなんです。人間、エルフ、ネコミミ族、そしてゴブリンの４種族です。ゴブリンというところに驚かれるかもしれませんけど、コナバの総督は彼らの生活圏を確保することで、逆に周辺の治安が向上する、と考えていたんですね。そして、それは概ね上手くいったようなんです。 |
| 4 | エルファーシア | こんばんは。昨日は第４回リアクション発送日でしたけれど、もうお手元には届いていますか？ 確かに入金した、アクションも送ったという方で、まだ届いていないという方は、ユーザーサポートまでお問い合わせくださいね。今回はお父様が大変なことになってしまいましたけど……。皆さんもお体にはくれぐれもご注意くださいね。 |
| 5 | リオン | さて、これから十字の街コナバの話を進めますね。この街は当初、砦として造られました。この一帯では昔からゴブリンとの争いが多く、開発が進んでいなかったんです。でも、そこは王都とリルシティを結ぶ要所でしたから、絶対に抑えておかないといけないポイントだったんです。 |
| 6 | ポップル | そこで王都から軍が派遣されて、ゴブリンの掃討を開始したぴょん。でも、彼らの数は多くて、人間が苦手とする地下に拠点を構えていたから、戦闘が長びいてしまったんだぴょん。それで人員や物資の欠乏も目立ってきて、派遣軍を率いていたクリスト将軍は、焦ってきたんだぴょん。 |
| 7 | ジャネット | クリストはゴブリンのことも単なる兵隊だと思っていたから、軍使を立てて停戦交渉を開始した。でも、ゴブリンには通じなくて使者は惨殺されちまったんだ。激昂した部下たちは戦闘続行を叫んだけど、将軍はあくまでも話し合いで決着しようとして、今度は自分自身が使者となって、ゴブリンの王のもとへ行くことにしたんだよ。 |
| 8 | エリス | クリストは粘り強く交渉を進め、物資を一部渡すなどの条件を出して、ゴブリン王との停戦に持ち込みました。こうして遠征軍が窮乏する前に撤退を完了させますが、彼の単独講和は都で大問題になったようです。将軍が王に断りもなく停戦したこともそうですが、それ以上に「ゴブリンごときと和解した」ことが弱腰だと、ののしられたのです。 |
| 9 | ポップル | ゴブリンはモンスターの中では弱いほうぴょん。けど、数は多いし、それに人間と長く戦ってきたから戦いにも慣れていたぴょん。そういう事情が分からなかった都のエラいさんたちはクリスト将軍を辞めさせて、代役の将軍を送ったぴょんけど、当然、状況はもっと悪くなって戦いは泥沼になってしまったんだぴょん。 |
| 10 | リュキア | 都では、リルを確保するか、ゴブリンをゼンメツさせる、どっちが先かでモメたのね。でまぁ、ケッキョクはリルがコリツするとヤバイってことで、ゴブリンとキュウセンすることになったのね。で、この間、クビになったばっかのクリスト将軍が使者に行くことになったんだけど、将軍、今度はなぜか戦闘することを主張したのね。 |
| 11 | ファティマ | ２度も人間から停戦を申し出てはゴブリンをつけあがらせるだけ。ますます戦闘を長引かせてしまう、というのがクリスト将軍の主張でした。彼は戦闘を続行し、物資の欠乏によって苦戦しながらも多数のゴブリンを討ち取ることに成功しました。そうしてから、強気な姿勢で降伏を呼びかけ、それを妥協する形で休戦に持ち込んだ、というわけです。 |
| 12 | リーナ | ゴブリン王との休戦に際して、クリストはひとつの提案を出したのね。それは一帯に人間が耕作地を開き、そこから取れる収穫物の一部をゴブリンに渡す代わり、ゴブリンは周辺に棲息する魔物たちから耕作地を守るという取り決めだったの。ゴブリン王がこれを呑んで、後にコナバになる駐留地が初めて開かれることになったのよ。 |
| 13 | リオン | ゴブリンを護衛に使うという考えは、当然ですけど、すんなりとは受け入れられたませんでした。しかし、当時、リル方面では魔獣の被害が続出していて、中継地を早く確保すべきだ、いう意見が大勢を占めたんですね。こうしてコナバ駐留地が開かれることになったんですが、それに一番敏感に反応したのは、商人たちだったんです。 |
| 14 | ジャネット | ゴブリンは地下に棲息する妖魔で、穴掘りが得意だ。当時、一帯には大規模な金鉱脈があることがわかっていて、商人たちは古い食糧とか、傷んだ衣服とかと引き換えに金を手に入れようと考えたんだな。ところが、クリスト将軍はすぐにこうした動きに気づいたんだ。将軍は実戦指揮だけじゃなく、情報戦にも長けていたってわけだな。 |
| 15 | エリス | クリスト将軍はただちに交易所を設置しました。扱う品や価格を一定の統制下に置いたんです。しかし彼は軍人であって経済の専門家ではありませんから、実務は信頼のおける商人に委任したんです。ただ、彼が抜け目がなかったのは、交易所運営への参加を有料にしたことでした。これでゴブリンとの戦費を補充しようとしたんです。 |
| 16 | スピカ | その後、交易所のおかげでその一帯は発展して、いつしか交易所は町になっていったの。家を建てて住んじゃう人もいたみたいだったから、当然の成り行きよね。そうこうしているうちに最初は人間とゴブリンだけが住んでいたところにも、エルフやネコ耳族も住むようになって、最終的には４種族が同じ地域に集まったの。もちろん種族が違えば生活形態も違うから、種族ごとに区画を分けて生活していたみたいだけどね。こうして町は次第に４方向に発展していったというわけ。 |
| 17 | リオン | 順調に発展していった街に転機が訪れたのは、地下にある黄金が尽きた時だったと聞きます。金を掘るのはゴブリンの仕事だったので、これをゴブリンの陰謀だと考える人たちが出たんですね。特に後から街に住むようになったエルフやネコ耳はもともとゴブリンを嫌悪していたので、その傾向が強かったと言われています。 |
| 18 | リーナ | 疑いをかけられたゴブリンたちはエルフ区画を襲撃し、エルフも反撃したから、あたりはたちまち戦争状態になっちゃったの。都市の駐留部隊が出動してやっと戦いを鎮めたんだけど、街への被害はものすごく大きくて、たった一夜で街区の半分が廃墟になっちゃったのね。街はあっという間に衰退し、平和の時代は終わりを告げたの。 |